メモ13で3とおりに表せる2つの立方数の和について書いた。今回はパラメータ解についてメモしておく。
に結果だけ示したが、以下が成り立つ。
また、ハーディの本にあり、
に紹介したように
とおけば
となる。よって、
とすれば、
である。したがって、
とおけば
が成り立つ。
に注意して、 を であらわすと
下に、 に具体的な数を与えた場合の例をいくつか示す。 間に公約数がある場合は、公約数で約した結果を示してある。 が負の整数でも であれば は自然数になるようである。
\begin{array}{c|ccc}
(u,v) & x^3 & + & y^3 \\
\hline
& 3530958888^3 & + & 934665588^3 \\
(1,1) & = 3427107156^3 & + & 1661627712^3 \\
& = 1014349535^3 & + & 3524875489 ^3 \\
\hline
& 437818^3 & + & 150416^3 \\
(2,1) & = 433789^3 & + & 178619 ^3 \\
& = 119320^3 & + & 440762 ^3 \\
\hline
& 466702948^3 & + & 183556808^3 \\
(3,1) & = 468655680^3 & + & 169887684^3 \\
& = 127348309^3 & + & 472923755 ^3 \\
\hline
& 1896655287^3 & + & 18414129^3 \\
(-1,2) & = 1730928126^3 & + & 1178504256^3 \\
& = 837390760^3 & + & 1840604798^3
\end{array}
このように、3とおりに表せる立方数の和のもととなる数をの同次8次多項式として示すことができたが、上で見たようにこの多項式で求められるのは、そのような場合のごく一部に過ぎない。もう少し低次の多項式での解があるのかもしれない。